ayan_no0の日記

0番目のあやん 手紙というかたちの日記

10通目 ななこさんという距離感

おはよう。ここのところ雨が強く降ったりする時間があって、通勤が大変だったね。

私も用事があって大井町線に乗っていたけど、雨が強くて窓を閉めてくださいとアナウンスがあったほどだよ。換気が気になるね。

 

昨日美容院に行ってきたよ。今お世話になっている美容師さんはもう10年くらいの付き合いになるんだけど、その人とちょうど「友達」の話しをしたよ。

彼は四つ歳上の、既婚者で子供はいらっしゃらないご夫婦で、私と同じように猫を飼っているよ。

一番の友達って、配偶者(パートナー)なのかもしれないね。パートナーとの距離感や関係性は十人十色、同じものなんてないけれど友達という言葉の定義の広さから言えばそれは十分に内包されそうだね。こんな話しをしたんだ。

そのほかにも、会うと毎回喧嘩になってしまう友人の話や、毎年旅行なんかを企画しているお友達グループの話を聞いたりして、「あ〜みんな同じような感覚があって、友達の形って変化して淘汰されて・・・大人になるってこういう感じかな」なんて感じたりしたよ。

 

昨日もね、やっぱり「他愛のない話」っていうキーワードが出てきたよ。他愛のない話を続けられることって、大きいハードルなのかもしれないね。例えば具体的に昨日話したのは、その美容師の男性がご友人に「もしいまの記憶を持ったまま人生をやり直せるなら、いつに戻りたい?」と聞いたら「そういうことを考えている時間って無駄だからこれからの人生でそう思わないように努力すれば良い」と返答してきて喧嘩になったという話。喧嘩になった部分はおいておいて、こう言った「とくに身のない話」を振った時に(その場のムードや流れはあれど)正論で返してくるような関係性はちょっと違うよね。この話題に乗って、あれこれ考えてくれることが「他愛のない話ができている」状態だと思うんだよね。その話しして、何になるのか?なんていうこと考え出したらそれは、二人が時間を奪い合ってはいけない、そういう類の「礼儀」が必要な関係性であるっていうことだと思うんだ。

 

いま、私はあなたに「急に連絡して驚かせてはいけない」と感じているし、「急に連絡しても共通の話題がなくてつまらない時間になるかもしれない不安」も感じている。「そもそも私はすでに関係のない人にカテゴライズされて好かれていないかもしれない不安」もある。自分の方へ向いた不安とあなたに迷惑をかけてしまうかもしれないという礼儀としての不安がある。

 

乱暴な言い方だけど、こう言ったこと全部無視して「聞いて聞いて〜!」と語りかけられる相手が友達なのかもしれないね。(親しき仲にも礼儀ありだけどね。難しいね、なんて言えばいいんだろう)

 

昨日、美容院で私も彼も「友達まじで減りましたよね〜」と言いつつ最近友達との間にあったエピソードを話していて、あれ、ということは私が話しているエピソードに出てきているこの人たちって、友達なんじゃん・・・とふと気付いたりしたんだけど、私の中では今までそうは思っていなかった人たちで、というのも(自己肯定感低すぎだけど)この人に私は友達だと思われていない「だろう」と考えていて、でもこまめに連絡をとっているし、今住んでいる場所がとても離れているから、しょっちゅう会えるわけでもないのだけど、相手のことを思い出せば躊躇なく連絡するし、何か相手に関連する事柄を耳にしたりすれば声をかけるし、これって、物理的な距離ではなくて相手のことを連想するシナプスが多いというか、少なくとも自分の中では大きな存在なのではないかなと感じたの。

そもそも、相手に自分は友達だと思われていない「だろう」って、勝手に人の気持ちを決めつけているのって、相手の気持ちを慮って礼儀として配慮しているのとは違うよね。

こういう場面ではもっと無邪気に、自分の心に素直にあなたを友達だと思っているよ、好きだよ、ということ伝えていきたいね。

 

私は一人っ子で引っ込み思案だった時期があるのだけど(元々の性質というより引っ越しをした6歳の頃の話)、そのころに粗暴なクラスメイトの男の子に怯えて、小学校に行くのを嫌がったことがあって、その時母が私に「あなたが好きだなと思う人には好かれているし、嫌いだなと感じている人には嫌われているものだから、細かいことなど気にするな」と言われたのをよく覚えていて、極論なのかもしれないけど、ようは周囲に気を使いすぎることはないし、自分にとって大切な人を大切にすれば良いし、「みんなを見過ぎるな」ということを言いたかったのだと今は解釈していて、特に後者は思春期の私をとても助けてくれたのだけど、今、前者の部分に目を向けると、そう、好きな人に好きだと伝えるだけでいいのだという「答え」そのものだなあと感心する。

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今日の手紙は、話しがとっちらかってしまった。

いまの私にとってあなたは「礼儀」の壁の向こうにいる「他愛のない話」をするには少し遠い、「ななこさんという距離感」の人だけれど、こんな手紙を書き続けているくらいだから、連想ゲームの頻出ワードになるくらい好きで、好きな人にはそのことを素直に伝えることが、単純な「答え」だと思うから、これからもラブレターを書き続けようと思ったよ。

 

今日は昼食前にランチを考えながら

 

 

あやより