番外編 高知と愛媛に行ってきた記録
私の両親は、愛媛から上京してきて結婚をしたので、どちらの実家も愛媛にあります。
私は、母方の祖父が大好きだったのですがコロナ直前期に亡くなり、葬儀や法要はできたものの、お墓参りには母を含めて、ずっと行けていませんでした。
しかし、ここ数ヶ月ずっと行きたいね、と話していたので、かねてより計画を立てて母と、
「高知でカツオ食べて、その後愛媛でお墓参りする」というやつをやってきました。
旅行の準備中に、航空券取得で一瞬グダグダしたのですが、事前準備は概ね問題なく順調に住みました。まあ、交通費高くて悲しかったですけど。
航空券のグダグダはこちら↓
当日は、羽田へリムジンバスでスッと向かい、朝の早い時間の便だったので、私がこしらえたおにぎりなどを母と食べてラウンジでぼーっとしていました。
修学旅行で沖縄へ向かう学生さんたちの賑わいで、生気を吸い取られつつも、我々も「高知龍馬空港」行きの飛行機に搭乗しました。
(↑これは帰りの大きな飛行機)
旅客機は、私史上二番目に小さな飛行機で(昔、イタリアの島へ行った時と、学生の時に喜界島へ行った時に乗った飛行機が同率一位で小さかったのですが)、スリリングな飛行になりました。
(今高知は牧野富太郎フィーバー)
到着してすぐ、我々はお目当てのカツオを食べに、母が35年以上前に行ったことのある「土佐料理 司 本店」へとタクシーを飛ばしたのです!道中、タクシーのおじさんがとても良い方で、観光案内や今高知で盛り上がりを見せるNHK朝ドラの牧野富太郎の話しなどを伺いながら、あっという間にはりまや橋へ到着しました。おじさんは、しきりに「カツオを食べるなら、観光客の方には、ひろめ市場をご案内してるんですよね〜、いいところだから」と言っていました。
そして、タクシーを降りて数十メートル・・・
ついに土佐料理 司 本店 ・・・
・・・え・・・・・・!!
「臨時休業!」(定休日ではない)
店舗入り口にA4サイズの張り紙で知るその無慈悲なお知らせ・・・
わざわざ飛行機でカツオ食べにきたのに・・・?ちょっと、母に八つ当たりしちゃいましたね。(厨二病)
この日の高知は、28度を超える夏日、5月の夏日は堪えます・・・母は還暦を超えています・・・あと、超空腹です笑
(かつおを食いっぱぐれて、鯨の写真撮る…)
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そこに、天からタクシー運転手のおじさんの声が・・・!!
「ひろめ市場にはたくさんのカツオ料理屋さんがあるんですよ」
ひろめ市場・・・(検索)
このサイトの場内マップ、「お城下広場」を見てください。ここです。ここがカツオの聖地です。ここが、カツオのシークレットプレイス、ホーリーグラウンド、しかも我々行きたかった「土佐料理 司 本店」の系列店があります(こちらは本店より庶民的な定食屋のスタイルをとっている店舗)。
はりまや橋駅からは、徒歩10分ちょっとでした。我々は暑さと空腹でへとへとになりながらも、カツオシークレットプレイスで、本場高知のカツオのたたきにありつくことができました。
ちょっと悲しいお知らせなのですが、あまりにも空腹で、しかも食べ始めたら、笑顔が止まらないくらい、今までに食べたことがないくらい、本当に本当に美味しくで、これが本物のカツオだったのか・・・というほど、本当に本当に皆様におすすめで・・・・・・
そのせいで、写真撮り忘れました。厳密には、8割方食い散らかした時に撮った写真しかないのです・・・とにかく、高知旅行を計画なさっている方は、絶対に「ひろめ市場でカツオを食べる」旅程を組んで欲しいです。写真はないですが。
実は、このひろめ市場で最も賑わいを見せていたのは「明神丸」という藁焼きたたきのお店なのですが、オープンキッチンになっていて、幼稚園の運動会やってんのか!ってくらい、みなさん焼かれるカツオの動画を撮っていました。我々は、司のカツオが食べたかったので、明神丸はお預けとなりましたが、次の機会があれば、明神丸のカツオを食べたいです。
こうして、高知での目的をなんとか首の皮一枚で達成した我々は、高知を後に愛媛県松山へと向かいました。
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19時前に松山に到着した我々は、予約していたホテルへチェックインしたのですが、そこで田舎のホテルの洗礼を受けたのです・・・
宿泊したのはANAクラウンプラザホテルです。予約の段階で禁煙の部屋を希望、とリクエストを出していたのに当日「喫煙のお部屋でご用意しました。できる限りの消臭措置をとっています」とのこと。ちょっと何言っているかわかりませんでしたね。前日などの直前予約だったのならまだしも・・・一ヶ月前でこういう部屋組み・・・田舎っぽい、そのガバガバなサービスに大変な苦痛を感じながらも我慢の宿泊。
気を取り直して、夕食は同ホテルの日本料理やさん「雲海」でとりました。母にはもう、外に繰り出すパワーは残っていませんでしたので、ちょうどよかったです。お昼に行けば窓外のお庭が綺麗だったかもしれません。
他の個室で盛り上がる県人会の方々を眺めながら(お庭を挟んで反対側のお部屋)、ここでは宇和島風の鯛めしが食べられる懐石をいただきました。(一番最初の写真は撮ったのに、鯛めしの写真はまた撮り忘れています、自分を叱りたい)
愛媛の名物、鯛めしには二つのパターンがあることをご存知ですか?
この日私が食べたのは、宇和島風の「お刺身の鯛をご飯にのせて、薬味とワサビなど、ごまだれをかけて食べる」ものです。
私の好物は、こちらではなく、「鯛の身をご飯と一緒に炊き上げた」鯛めしです。近年は、愛媛に行くたび、宇和島風鯛めしのお店が増えています。炊き込みタイプの食べてほしいな〜。
松山からは離れますが、両親の実家に近い今治にあります、「伊予水軍」というお店が私のおすすめです。お座敷から眺める瀬戸内海は、天国のようです(昇天)。
メニューの「鯛釜飯」を選択すると、炊き込みタイプの鯛めしが食べられます。
こうして、高知松山と続いた食い倒れの1日目は終わりました。
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二日目は、ホテル近くの喫茶店でモーニングを食べて(なんで東京にモーニング文化ってないんですかね?朝営業のカフェはあるけど、そうではなくて。)、叔父と合流したらいよいよ、おじいちゃんのお墓参りです。
お墓に着くと、建立して3年近く経つのに「割とまめに来ているが、なぜかいつもお墓が綺麗なので掃除したことがない。」という叔父の言葉と裏腹に、普通に汚れていたお墓を一生懸命掃除して、お参りを済ませました。おじさんは嘘つきだと思いました。
さて、今回の旅の目的を達成し、やることがなくなった我々は、松山市内で全然お腹が空いていないのに、勢いで五色そうめんのお店、五志喜へ。
入店してから、メニューを長い時間眺めていたので(お腹が空いていないから)、さぞやお店の人はヤキモキ・・・というか、気持ちが悪かったでしょう・・・
あと、なぜか店員さんがみんなヴィジュアル系バンドメンバーみたいな風貌で、浮いていました。店から。
お腹が空いていない・・・とか言いながらも、いざ注文した鯛の切り身が豪快に乗っかった五色そうめんを食べたら、これもとても美味しくてスーッと食べ切りました。お腹は破裂寸前で辛かったのですが、普段の倍くらいの胃の容量になっていて、人体の神秘を感じました。
帰りの飛行機まで、時間がある我々はダラダラと雑談しながら、愛媛県生まれ、愛媛県育ちの叔父が松山城に登ったことがないと判明し、3人で一路松山城ロープーウェイ乗り場へ。小高い山の頂上にある松山城は昔のままの貴重なお城で(鉄筋コンクリートの建替え済とかでなくて)、母曰くとても良い!とのこと。
いざ、ロープーウェイ乗り場で乗車券を購入すると(購入する時、ハイカラさんの格好をした女の子たちが、とてもけたたましい声で案内してくれます笑)、そこには・・・
「ロープーウェイ、リフト、どちらでも乗車可」の文字が・・・!!
リフト・・・!?!?!?!?!?
私、リフト大好き・・・・・・!!!!!!
昔、カプリ島で山の上へ向かう、乗車時間の長いリフトがあるのですが、それがとてもよかったので、それ以来リフトに目がないのです。
今回も、私はリフトを選択し、母と叔父はロープーウェイで山頂へ。
さいっっっっっっっっこーーーーーーーー!!!!!
到着するや否や、母と叔父に、帰りはぜひリフトに乗ってほしいと力説。ゴリゴリ進めた後に、還暦過ぎにリフトはきついか??(安全ベルトとかないスタイルだったので)と思いましたが、帰りは二人ともリフトに乗ってくれました。
天守閣見学では、今では信じられない蹴上の階段を、ヒーヒー言いながら登り、楼を吹き抜ける風になんとか疲れをなだめてもらいながら、眼下の景色を堪能してきました。
天守閣、よかったです。
でもそれより、リフト、よかったです(しつこい)。
城下のロープーウェイ乗り場を出てすぐの雑貨店で、今治タオルガチャポン(500円でタオルハンカチが出てくる)を2回回して、松山を後にしました。
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今回の旅の主目的は、もちろん祖父のお墓参りでしたが、【カツオ】と【リフト】が最高でした。
実は、もしかしたらもう祖父もいないし、一生行かないかも・・・などと思っていた四国ですが、また、すぐにでも行きたい気持ちになっています。
とりあえず、今日もカツオ食べたいです。
皆様もぜひ、カツオ食べて、鯛めし食べて、リフト乗ってください。