番外編 セーラームーンミュージアムに行ってきた
ルナ『ああ 世界はなんて美しいのかしら……キスしちゃった……あたし……あのヒトが……好き』
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いま六本木ミュージアムでセーラームーンミュージアムという企画展が開催されていて、会期は12月頃まであるのだが、展示内容がシーズンごとに変遷する構成となっている。
私は今年34歳で、1991年12月に連載が始まったセーラームーンのドンピシャ世代である。
買っていた月刊誌は「なかよし」で、コミックスも、5巻が発売された頃からリアルタイム購入していた。(もちろん1〜4巻も遡り購入している)
アニメはあまり熱心に見ていなかったのだが、漫画は隅から隅まで読むタイプで、巻末のコラムも大好きだった。
(作者の一人称が「なおこ」だったことや、キラキラした自室の写真などは、私に大きな影響を与えた)
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中でも、11巻の大半を占める番外編、『かぐや姫の恋人』が大好きで、こちらはセーラームーンこと、月野うさぎちゃんを支える三日月ハゲのある黒猫ルナが主人公になった物語である。
物語については、是非ご一読いただきたいのだが、冒頭に書いたルナのセリフについて。
小説や少女漫画、あらゆる創作物で描かれる『恋をすると世界が輝く』という表現。冒頭の、セリフもつまりコレだと思う。私はアレが本当にあると思っていて、厳密に言うと動揺していたり、琴線に触れる何かがあった後、なんだか視界が眩しい気がして、それが夢見がちな意味ではなく、気になっている。ないですか?例えば綺麗な景色を見た時、輝度、光度の問題ではなくなんだが眩しいとき。
メンタルが体の機能に影響しているっていうことだと思うのだけど、それが多くの人に共感認知された、素敵な感覚だということがエモーショナルで、なんだかグッとくる訳だ。
私は、印象派の絵を見るとものすごく眩しく感じるのだけど、それが「印象派が光を取り出して描いているせい」なのか、「心が震えて眩しさを感じている」のかは分からない。でも、全部ひっくるめて、心が動くと眩しいのだ。
話しは戻って、冒頭のセリフはルナが人間の男性に恋をして(自分にも相手にもパートナーがいるのだけど、心が通じ合った後のシーンで)、思わず男性にキスしてしまった後のものである。
「思わず」とった行動に動揺している訳である。淡白にいうと、「そりゃドキドキチカチカするなぁ」という感じだし、情緒豊かに語れば、「自分の中の恋心に気づいてしまって、景色が色づいて綺麗に見える…!」ということだ。
実は私がこの11巻を読んだ時、初めて実体験として、こういう事があり(初恋)ものすごくルナの気持ちが分かった気がして、何度も読み返していたのだ。
セーラームーンは皆さまご存知のとおり、前世から約束された恋人「まもちゃん」がいて、すれ違いやライバルの登場などを挟みつつも、ミラクルロマンスで結ばれていることがどこか約束されていることが始めから読者に伝わっているので、ある種安心感があるわけだが、時々番外編で(あるいはうさぎちゃん以外のエピソードで)こういう恋物語が読めるのだ。
はぁ…好きだ…
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セーラームーンミュージアムには、先輩と出かけたのだが、あまり混雑していなかった。
特設サイトからチケットを予め購入できるが(時間枠ごとに)、前日でもサイトで朝イチの回以外は購入が可能だった。
ちなみに、展示物のほとんどが撮影可能で、一部原画ゾーンは不可だった。
みんな口々に「可愛い…」などと言っていて、私も、全く知らない女の子に「だよね〜」と話しかけたかった。
途中、主にバンダイから発売されたコンパクトとロッドの展示コーナーがあり、全部買取りたかった(買えなくてよかった)。
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ちなみに、開口一番話したのは
「セーラー戦士は誰推しですか?」
私はレイちゃん推しです。