ayan_no0の日記

0番目のあやん 手紙というかたちの日記

20通目 ともだちとは

この手紙は、高校時代に懇意にしていた友人に宛てたもので、30歳を超えたいま、またその友人と「おしゃべり」ができる日が来ればいいなと思い、インターネットに明るいその友人の元へこのブログがボトルメッセージのように漂って届くことをただ祈りながら、のんびり気ままに作成しているものです。

 

友人であるその彼女とは高校卒業後しばらく連絡を取り合ったものの進学や就職で進路が別れたことで疎遠になりました。

また、こんなに消極的な方法をとっている(直接連絡をしてみたりしないことなど)のはいくつか理由があって、それはこれまでの手紙で語ったとおりです。

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手紙の語り口も、基本的には彼女へ宛てたものですが、これを読んでくださっている方へ宛てたものへと変容しつつあります。その時の気持ちで書いています。

 

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さて。前回手紙を書いた頃、あなたは仕事がパンク状態でとても大変そうでした。私はそれをあなたがかくブログ(note)でいつもみています。

ところがどうでしょう。毎日認められていたそのnote日記も、更新がどんどん遅れていて、実際の日付の一週間ほど前のことを綴っています。

無理して毎日記録することはないのでは、と思ったりします。更新も負担になっているようですし。

 

しかしながら相変わらず、プロレスの現場参加とその報告ブログの更新、またその話題に多く触れるラジオは欠かしていないようです。

 

私は、あなたが高校生だった頃、そして大学に入ったばかりの頃、そのどちらもいつもいつも話を聞いてもらってばかりだった気がします。

今、こうして、話を直接聞いているわけではありませんが、あなたからの一方的な日常に触れることで、「あ〜変わっていない、昔のまま熱中するとそればかりなんだなあ」と思う反面「こんなに趣味に没頭できる研究熱心な人なんだな〜」と感心したりして、知らなかった一面であるとも言えそうです。

 

「ともだち」とはなんなのか、この手紙をとおして何度か考えました。例えば年の離れた上司だった人との交流を振り返ったり、あなたと同じように音信不通になってしまった人について考えたり。あるいは、ほかの友人との交流をとおして手軽に会える人との違いを考えたり。

 

もちろん、「ともだち」が一様でないこと、一色ではなくグラデーションであることは想定されていましたが、この機会に改めて一人として同じ人はいないと思いました。

同じグループで同じような友達づきあいをしていた子同士でも、やはり全くの同一人物ではないわけですから、こちらが多い描くイメージも異なって来ます。当たり前ですが。

 

やはり、あなたはオンリーワンなのです。

 

 

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過日、高校時代の友人とランチをしました。私が手紙を書いている彼女ではありません。

つい先日の4時間ぶっ通しでおしゃべりを楽しんだ大学の同期は男性だったのですが、今回の友人は女性です。今回は8時間話し続けていました。

どれほど、喋るのか。自分でも少し呆れています。サザエさんの井戸端会議の描写や、レストランで何時間もママ友会をしているグループ。人がぺちゃくちゃと長時間話していることに、そんなにいい印象がないのですが、自分もしっかりその一員でした。

(私たちは浜辺でおしゃべりを楽しんだのですが)

 

この友人が、長期に海外におり、久しぶりの帰国だったので、そのお土産話をたくさんしてもらうつもりだったのに、ついつい渋いルームメイトとのエピソードなんかに時間を割いてしまいました(彼女が吐き出したかったようなので、これはこれで良しですが)。

 

この日、驚いたことがありました。この友人が、突然「あ〜でも今日はめちゃくちゃ私ばかり話してごめん」と言ったのです。私はそうは思いませんでしたし、事実、口を開いていた時間は半々くらいだったと思います。そもそも、この彼女は高校時代、もっともっとおしゃべりの止まらないタイプだったと思うのです。珍しく私が聞き役になる友人の一人でした。

それを伝えると、「いや、私ものすごい人見知りだから他の人の前ではほとんど話さないよ」とのこと。言われてみれば、第三者のいる場で彼女が猛烈におしゃべりしているところを見ないかもしれないと思い出しました。

 

前半の話しと後半の話しが繋がっているようで繋がっていませんが、つまり、何が言いたいかというと、「私も彼女にとってのオンリーワン」なのかな〜と実感した、ということです。

 

人は、社会で、そんなに必要とされていないかもしれない。会社ではかわりは居ないと感じていても、実はかわりはいるものだし、大親友だった二人も離れ離れになったって、案外やっていけるものだし、運命の相手だと思った彼も、こちらも新しい恋人がいるものだし…

 

それでもオンリーワンであることに違いはないのかもしれません。欠けて大丈夫でも、かわりがいても。

 

 

 

今日は寒くなりました。秋が来ているので猫の冬ベッドのことを考えつつ。

 

あやより