ayan_no0の日記

0番目のあやん 手紙というかたちの日記

1通目 初めての手紙

お久しぶりです。

とはいえ、この投稿はまだあなたには届いていないことと思います。

プロフィールのとおり、「尋ね人に宛てた手紙」というかたちで書くというと、なんだかそれはそれはロマンチックなものを想像する読者の方もおられるかもしれないので、言い訳からスタートさせて頂くことにします。

 

まず、私の「尋ね人」は二人いて、ひとりは同じ高校に通っていた女性です。

もうひとりは、同じ大学に通っていた女性です。

 

ただ、私がこの手紙を贈っているのは、「ひとりめの彼女」です。

(「ふたりめの彼女」については、機会があれば日記に残したいと思います。)

 

次に、そのひとりめの彼女へなぜ手紙を書こうと思ったのかという点についてです。

私は単純にその彼女が好きなのです。話しをすれば話題が尽きることはありませんし、二人の意識が似通っていたと記憶していますし(もちろん主観的に判断していますが)。

だからもう一度、話しがしたいのです。より適切な言葉で言うと「おしゃべりがしたい」のです。

 

では、直接連絡を取ってその「おしゃべり」を実行すれば良いのですが、我々は約10年の間、会っていないのです。

なんと驚くべきことに、話していて楽しかった、そう、仲が良かったといって差し支えない関係であったひとりめの彼女と疎遠になっている訳です。

 

誰しも大人になれば経験があろうことかと思いますが、人と疎遠になることはそう珍しいことではなく、喧嘩別れや卒業、転勤・異動など様々なことが要因で起こるのです。

 

私とひとりめの彼女は、何をきっかけに疎遠になっていったのか。実は具体的な理由があったわけではありません。強いていえば私が就職し、多忙になったことがきっかけでプライベートな知人と会う時間がほぼなくなったことが原因だと思います。

しかし、実はそれに加えて私の中に彼女から距離を取ろうとする秘密の深層心理があったことも一因になっているかと思います。それは後日お伝えするとして。

 

私が、ブログで手紙を書き始めるという方法でひとりめの彼女へのアプローチを始めたのは数え切れないくらい理由があって、また、自分でも理解しきれていないけれどそれがしっくりくる、という実感、直感もあったことも影響しています。

いくつかの理由を説明すると、勇気がないこと。勇気というより体力と言い換えたほうが正しいかもしれません。私は現在、人付き合いに多少疲弊しています。昨今は新型コロナウイルスに端を発するニューノーマルなコミュニケーションの中で、同じバブル(という言い方は適切ではないか?)、まあつまり職場や家庭で「生活を共にしている間柄」ではない限り、おいそれとは気軽に会って「おしゃべり」しましょうとはならないわけです。いや、別に感染が怖くて、直接会うことが憚られます!などと言いたいわけではなく、お互いのそういったこと(昨今の状況やワクチン接種状況、そもそも接種意向)に関する意識のすり合わせが「ダルい」のです。少し話しが逸れている気がするので戻りますが、まあ端的にいえば面倒なのです。

また、この理由もとても大きいのですが、私は彼女の使用しているTwitterアカウントを把握していますし、ブログも読んでいます。つまり、おおかたの近況を把握していて、特段「生死が気になる」だとか「もしかしてとてつもなく私が嫌われている?」などといった心配もないのです。(ただしひとりめの彼女は、私より遥かにインターネットに明るく、俗に言うメンヘラ気質でもあるため私の把握していないアカウントが複数あることは想像に難くないが)

最後に、こちらから直接連絡を取って、いまの彼女の日常にグイグイと割り込んでいかない理由は、ひとえに「いまのひとりめの彼女が幸せそう」であること。人の幸、不幸を他人がジャッジする権利はないと思っていますが、私と付き合いがあった頃の彼女は、一般的にいってあまり幸せな女の子ではなかったと言えます。いや、それこそ私がジャッジするべきではないのですが。

 

だから私は、ここから手紙を書いて、いつか大好きなあなたから連絡がくるのを待つことにします。

 

今日は、自宅の窓辺から。ベランダのクチナシが花をつけたのを眺めながら。

 

あやより